2025年8月1日(金)、一般社団法人社会的価値共創フォーラム(以下「社団法人」)と東京大学先端科学技術研究センター(以下「東大先端研」)は、価値創造基盤の構築に向けた協定を締結いたしました。
本協定の目的は、産業、芸術、学術といった多様な分野の専門家が協力し、深遠なコミュニケーションを通じて社会問題を浮き彫りにし、その解決策を探ることにあります。この目的に向けて「社会的価値共創フォーラム〈円融の集い場〉」を両者で共催してまいります。具体的には産業、学術や芸術など様々な分野の専門家が同じテーブルで社会の諸問題を領域横断的に議論して本質的な課題を見極め、解決策を探る中で新たな価値の創出に取り組む「産芸学官
円融の対話」や、独自の蓮華モデルSTEAM教育※プログラムで次世代を育成する「青少年高野山会議」を実施します。企業群と学術・芸術分野が共同で価値創造に取組む新しい産学連携の形として、新たな価値の創造と社会実装、さらには世界に向けて発信することを目指します。
※ Science, Technology, Engineering, Mathematics+Art
また今回の協定に基づき、社団法人の理事に東大先端研の杉山正和所長が就任いたします。両者の強固な関係をもとに、より一層社会的価値の創出に寄与できるよう今後とも、さまざまな分野との連携を深め、価値共創の実現に向けて取り組んでまいります。
【東大先端研 杉山正和所長】
私たちの便利な生活は、人類を取り巻く森羅万象を細かく分類して科学を発展させ、その成果に基づいて人間が自然を制御し利用することによって拡大してきました。しかし、地球温暖化や社会の分断など複雑な問題が顕在化するにつれて、これまでの科学技術や社会の在り方を転換して、細分化された領域を融合し、人間も自然の一部として地球上の万物が共生できる世界を築く新たな価値観が求められているのではないでしょうか。産業界と学術界の垣根を越えて、新たな価値の創造を担う人材を養成することも喫緊の課題となっています。芸術が触媒する〈円融の集い場〉こそが、物質やエネルギーの制約を超えて幸福を最大生産する新たな社会の礎になるものと大いに期待しています。

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